「床下断熱にはデメリットある?」
「工事後にトラブルは起きないの?」
「床下断熱を検討中だけど大丈夫かな」
これらの不安を抱えている方は多いですが、実はそんな慎重な姿勢こそが、床下断熱リフォームを成功させる重要なポイントです。
床下断熱は冬場の底冷え対策に効果的で、冷暖房効率の向上による光熱費削減も期待できる優れたリフォーム。しかし、施工不良や設計不備などがあった場合、通気の阻害や結露トラブル、さらにはシロアリ被害といった深刻な問題を招くデメリットがあります。
メリットばかりが強調されがちですが、実はリスクも潜んでいるのが現実です。
私たちヤマト産業は京都府宇治市を拠点に、30年以上にわたって断熱工事・シロアリ防除・床下換気・防水工事を手がけてきた「床下環境のプロフェッショナル」です。
この記事では、そんな豊富な経験から見えてきた床下断熱の8つのデメリットと、当社がそれらのリスクをどのように回避しているのかを詳しく解説します。
慎重にご検討中のあなたのような方にこそ、一般の業者が触れたがらない部分まで包み隠さずお伝えしていきたいと思います!
も く じ
Toggle床下断熱のデメリットとは?施工前に知るべきリスク8つ

改めて、床下断熱は住まいの快適性向上に有効ですが、実はデメリットも多く考えられます。施工後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔する方も少なくありません。
これから解説するデメリット8つを事前に理解しておけば、適切な対策を講じた「安心の床下断熱リフォーム」につなげられるでしょう。
① 空気の通り道を塞いでしまうリスク
床下断熱で深刻なデメリットの1つは、住宅の通気機能を損なうことです。
吹付けタイプの断熱材は、施工時に発泡反応により体積が増加する特性があります。施工管理が不適切な場合、基礎パッキン周辺の通気経路に断熱材が付着し、通気を阻害するリスクがあります。

通気が遮断されると床下の湿気が排出できなくなります。高湿度の環境は、カビや腐朽菌、シロアリの繁殖を促進させ、家の構造材に深刻なダメージを与える危険もあるでしょう。
このリスクを防ぐため、当社では基礎パッキン部分を必ず養生し、通気層の確保を優先して作業を進めています。比較検討の際は、具体的な通気対策について業者に必ず確認することをおすすめします。
② メンテナンスが困難になるリスク
床下断熱のデメリットとして、作業空間の制限によるメンテナンスの難しさがあります。断熱材の厚み(80~150mm)により床下高が低くなり、特に築年数の古い住宅では、作業スタッフの立ち入りが物理的に不可能になるケースが多いです。
また、作業空間の狭さは、シロアリの点検調査ができない、配管修理や交換費用が増加するなど、将来の住まいの維持管理に支障がでる場合もあるでしょう。
床下断熱の計画時は、施工後のメンテナンス性も考えて、床下高を正確に測定することが重要です。
③ 断熱欠損から生じる結露リスク
床下断熱で見落とされやすいデメリットが、施工の不完全さから生じる結露トラブルです。
断熱効果を最大限に発揮するには、断熱材の厚みに加えて「気密性」が重要であり、吹き忘れはもちろん、わずかな施工ムラや欠損部から外気が侵入すると、その温度差により結露が発生します。

結露は、木材の腐朽や断熱材のカビ汚染を引き起こし、家の耐久性を著しく低下させます。特に配管回りや梁の接合部など、複雑な形状の箇所では断熱材の密着が困難で、結露の発生源となりやすいため要注意です。
当社では長年の経験から、細部までの丁寧な施工の重要性を実感しています。
断熱リフォーム業者を選ぶ際は、
「気密性をどのように確保するのか?」
「施工後の品質確認はどうするのか?」
などについて質問し、技術力や対応力を見極めることが大切です。
④ シロアリ被害のリスク
床下断熱の意外な落とし穴として、シロアリ被害が起こる問題があります。断熱材はシロアリのエサにはなりませんが、隠れ家や進入経路として利用されるリスクをご存じでしょうか?
例えば、吹付け施工時に落下した断熱材片を放置すると、湿気がたまりやすくなりシロアリの通り道となります。また、基礎立ち上がり部分との隙間も湿度が高くなり、繁殖に適した環境になるでしょう。

さらに深刻なのは、すでにシロアリが生息している箇所を断熱材で覆い隠してしまうケースです。被害部分が見えなくなって発見が遅れ、気づいた時には被害が拡大していることもあります。
また、施工不良により隙間ができると、その部分で結露が発生し、局所的にシロアリが好む高湿環境になり、活動が加速する危険性もあるでしょう。
当社では、施工前の徹底的なシロアリ点検と、落下材の完全撤去、防蟻処理の併用でリスクを最小化しています。
⑤ 断熱材が傷んで剥がれ落ちるリスク
床下断熱施工後の長期的なデメリットとして、建物環境による断熱材の劣化があります。高湿度と微細な揺れにより、断熱材の接着力が徐々に低下し、剥離が発生することがあります。

剥がれ落ちた断熱材は複数の問題を同時に引き起こします。断熱性能の低下はもちろん、床下に散乱した破片が通気を妨げ、湿度の上昇やシロアリが好む環境を作りだす悪循環を生み出すのです。
このような事態を防ぐには、施工時の下地処理と断熱材の品質の選択が重要です。そして業者選びの際は「剥離を防ぐ下地処理の方法」や「使用する断熱材の耐久性」について確認することが大切です。
⑥ 配管・設備機器との干渉リスク
床下断熱で予想外のデメリットとなるのが、配管や設備機器との干渉問題です。断熱材が配管を覆うことで、将来的な修理や交換作業が難しくなり、余計な作業費用がかかります。
特に問題なのは「配管の接続部」や「バルブ周辺」です。配管の材質によっては10~20年で交換時期を迎えることも多いのですが、断熱材で覆われていると作業が制限されます。
具体的には、断熱材を一度剥がしてから修理し、再度断熱材を施工し直すという二度手間が発生してしまうのです。本来の修理費用に加えて断熱材の処理費用が上乗せされ、工事費が大幅に膨らむケースも多いでしょう。
床下断熱の計画時は、配管や設備の位置を正確に把握し、メンテナンス効率を考えた設計が不可欠です。
⑦ 湿気によるカビ発生リスク
地面からの湿気や雨水の侵入により、高湿度の環境での床下断熱施工は、カビの大量発生という深刻な問題を引き起こすリスクがあります。
特に土壌からの湿気対策が不十分な家では、床下湿度の高い状態が続き、新設した断熱材でも数カ月でカビが発生する場合があります。湿度が60%を超えるとカビの発生が起こりやすく、80%を超える環境では断熱材自体がカビの温床となってしまいます。
当社では、施工前に必ず湿気や通気に問題がないかを調査し、必要に応じて環境改善をご提案してから断熱工事に着手します。
⑧ 安さで業者を選んで失敗するリスク
床下断熱において、価格の安さだけで施工業者を選ぶことは最も避けたい行為の1つです。
床下断熱は一度施工すると撤去に手間がかかる工事であり、万一施工不良が発生した場合、再施工には初期の施工費用を大きく上回る費用がかかることがあります。
特に、フローリングなど床材の解体を伴う場合は、その範囲によって100万円以上の高額な修繕が発生する場合もあるでしょう。
低価格業者の中には、適切な事前調査や下地処理を省略してコストを削減している場合があります。しかし、こうした手抜き工事は必ず問題を引き起こし、結果的に高額な修繕費用が発生してしまうのです。
床下断熱は「安かろう悪かろう」では済まされない重要なリフォーム工事です。最初から信頼できる業者に依頼しておけば防げる問題は多々あります。
工事を成功させるには、価格だけでなく実績・技術力・アフターサービスを総合的に評価することが重要です。
以上、床下断熱の8つのデメリットを解説しました。どのリスクも事前対策により回避可能ですが、特に経験の乏しい、かつ悪質な業者に依頼すると取り返しのつかない失敗につながります。
あなたの大切な住まいを守るためにも、解説したデメリットを念頭に置いて慎重に業者選びを進めてみて下さい。
また、家の寒さ対策に床下断熱をご検討中の方は、工法や費用について詳しく解説した下記の記事も参考になります。
床下断熱リフォームでヤマト産業が大切にしていること

床下断熱の成功は、デメリットを事前に把握し、それに応じた適切な対策を講じることが重要です。当社「ヤマト産業」では、30年以上にわたる実績の中で培った技術とノウハウを活かし、以下4つの取り組みを大切にしています。
【大切な4つの取り組み】
- 床下通気層の確保
→ 基礎パッキン部分を適切に養生し、空気の流れを妨げない丁寧な施工を行います。 - 不要な残材撤去と防蟻処理
→ シロアリ被害の温床となる床下に落ちた残材を取り除き、必要に応じて防蟻処理を実施します。 - 床下の湿気状況を事前調査
→ 施工前に床下の湿度・換気状態を詳しく調べ、必要に応じて換気改善や防湿シートの施工を併用します。 - 施工後の可視化を実施
→ 床下の施工状況を写真で記録し、詳細な報告書とともに提出することで「見えない床下」を可視化します。
これらを徹底することで、お客様に安心していただける床下断熱リフォームをお届けしています。
他社で発生した施工不良の実例
当社が点検調査を行った際に発見される施工不良は、残念ながら数多く存在します。他社の断熱施工を悪く言うつもりはないのですが、実際には様々な問題が見つかることが多いです。
参考に、当社が手がける京都・宇治エリアで多く見られる他社の施工不良は以下の通りです。
施工不良の種類 | 主な影響 |
---|---|
通気層の完全遮断 | カビ・腐朽が進行する |
断熱材の厚み不足 | 断熱効果を得られない |
欠損・剥離の多発 | 結露などを引き起こす |
床下に残材の放置 | シロアリ被害を拡大させる |
上記は、当社の点検で発見されるトラブルの大半を占めます。このような施工不良は、事前の準備不足と、経験や技術力の欠如などが主な原因といえるでしょう。
施工前から施工後まで品質管理を徹底
当社では、施工前から施工後まで一貫した品質管理を徹底しています。
これまで数多くの床下断熱リフォームを手がけてきた経験から、どこでつまずきやすいか、どんな見落としが後々大きな問題になるかを熟知しています。この経験値が、当社最大の財産の1つです。
そして、通常は軽視されがちな細かな配慮の積み重ねが、「さすがプロの仕事!」とお客様に実感していただける品質につながると自負しています。
床下断熱は見えない部分での工事であり、手を抜こうと思えばできてしまいます。しかし、それでは決してお客様に満足していただけませんし、何より私たち自身のプライドが許しません!
見えない部分だからこそ、私たちの真価が問われる仕事だと思っています。10年後、20年後に「あの時お願いして良かった」と思っていただき、あなたとご家族が安心して過ごしてもらえることが、私たちにとって何よりの喜びです。

まとめ:デメリット対策で後悔しない床下断熱を実現

床下断熱は、きちんとした対策なしに進めると深刻な問題を引き起こすデメリットがあります。通気の阻害、結露やカビ、シロアリ被害の拡大など、見えない床下だからこそ慎重な検討が必要なのです。
この記事で解説したデメリットの中でも、深刻なリスクを再度注意喚起です。
まず、すでにシロアリ被害を受けている木材に断熱施工を行ってしまうケース。被害部分が隠れることで早期発見が困難になり、断熱材が蟻道として利用されることで被害拡大のリスクが高まります。
次に、床下の湿度管理が不十分な状態で断熱工事を行うケース。湿気の多い環境では、断熱材周辺または断熱材自体がカビの温床となり、わずか短期間でカビが発生する事例も実際に発生しています。
関西エリアにも多い湿度の高い地域では、床下環境の事前チェックがより重要になります。デメリットを未然に防ぐためにも、施工前の徹底した床下調査と、環境改善が不可欠です。
ヤマト産業で床下断熱の不安を解消しよう
30年以上の実績をもつ私たち「ヤマト産業」では、京都府宇治市を拠点として、関西の気候条件を考慮した床下断熱を手がけております。通気の確保から防蟻対策、丁寧な湿気管理と施工報告まで、一貫した品質管理により、安心できる断熱リフォームを提供しています。
長年の経験を通して、問題の早期発見と適切な対策の重要性を痛感し、常に丁寧な施工を心がけることが、お客様の満足につながると信じています。
床下断熱で後悔したくない方、工事後のトラブルが心配な方は、まず現在の床下状況を正確に把握することから始めてみませんか?当社では床下の詳しい調査を「無料」で実施しており、お住まいに合った断熱プランをご提案いたします。
実際の施工が必要かどうかも含めて、率直なアドバイスをお伝えしており、無理な営業は一切ありません。
あなたの大切な住まいを守り、快適で安心できる床下断熱を実現するために、ヤマト産業がしっかりとお手伝いします。まずはお気軽にご相談ください!