「電気代の明細を見る度にため息が出る」
「エアコンには頼りたいけど節約もしたい」
こうした悩みを抱えている方は、決してあなただけではありません。物価上昇が続く中、冬の暖房費の高さに頭を抱えているご家庭は多いものです。
でも、エアコンの使い方をちょっと変えるだけで、快適さはそのままに電気代を節約できることをご存じでしょうか?
私たちヤマト産業は、京都で30年以上にわたり断熱リフォームを専門に手がけてきました。数多くのお客様から「エアコンの効きが良くなった」「電気代が下がった」という喜びの声をいただいており、その経験を活かして本記事では効果的な節約ワザをお伝えします。
電気代の高さに悩んでいる方、快適な室温を保ちながら家計を改善したい方のお役に立てるはずです。ぜひ最後までお読みいただき、賢い節約生活を始めてみてください!
も く じ
Toggleエアコン暖房の電気代を節約する8つのワザ

エアコンの暖房で電気代を節約するコツは、実はとてもシンプルです。ここでは、今日から実践できる8つの効果的なワザをご紹介します。
自動運転モードを使う
まずは自動運転モードの利用です。多くの方が「弱運転の方が省エネでしょ?」と思いがちですが、これが大きな落とし穴なんです。
弱運転だと部屋がなかなか暖まらず、結果的に長時間運転することになって電気代が高くなりがちです。一方、自動運転なら設定温度まで強風で一気に暖め、微風運転に切り替わるまでが短時間のため、トータルの消費電力の軽減が期待できます。
「ガンガン風が出るから電気代が心配…」と感じるかもしれませんが、実は短時間で効率よく部屋を暖める方が経済的です。
カーテンやブラインドを閉める
窓は家の中で最も熱が逃げやすい場所。せっかくエアコンで暖めた空気も、窓から「すーっ」と外に逃げていくものです。
暖房を使う際は、カーテンやブラインドをしっかり閉めて外気の侵入を防ぎましょう。これだけで部屋が早く暖まり、エアコンの運転効率がぐんと向上します。
さらに効果を高めたいなら、以下のアイテムを活用してみてください。
- 窓に断熱シートを貼る
- 断熱カーテンに交換する
- 厚手のカーテンを二重にかける
特に断熱カーテンは、普通のカーテンと比べて熱を通しにくく、電気代節約に大きく貢献してくれます。
風向きは下向きに設定する
暖かい空気は上に上がる性質があるため、エアコンの風向きを工夫しないと、天井ばかりが暖まって足元は寒いままになります。
暖房時は風向きを「下向き」に設定することがポイント。これによって暖かい空気が床面に届き、部屋全体を効率的に暖めることができます。
「なんだか足元だけ冷たいなあ」と感じたら、まず風向きをチェックしてみてください。ちょっとした調整で体感温度がぐっと変わり、電気代の節約にもつながります。
設定温度は段階的に上げる
寒い部屋に入った瞬間、つい設定温度を一気に上げたくなりますよね。でも、この行動がエアコンの電気代を押し上げる原因になっているんです。
急激に設定温度を上げると、エアコンがフル稼働になり消費電力が跳ね上がります。効果的なのは、まず20℃程度から始めて、部屋が暖まってきたら2℃ずつ段階的に上げていく方法です。
この方法なら、エアコンへの負担を軽減しながら快適な室温に到達できます。少し時間はかかりますが、節約効果を実感できるはずです。
フィルターや室外機を清掃する
エアコンのフィルターや室外機が汚れていると、空気の通りが悪くなって暖房効率が低下します。「最近エアコンの効きが悪いなあ」と感じたら、まずはチェックしてみましょう。
フィルターについては、メーカー各社が推奨する2週間に約1回の頻度で掃除するだけで、削減効果が期待できます。たった3~5分程度の作業で暖房効率が改善され、電気代の節約につながります。
扇風機やサーキュレーターを併用する
「暖房しているのに扇風機?」と思われるかもしれませんが、実はこの組み合わせが非常に効果的なんです。
エアコンだけでは、暖かい空気が天井付近に溜まって室内に温度ムラができてしまいます。そこで扇風機やサーキュレーターを使って空気を循環させることで、部屋全体を均一に暖めることができます。
空気が循環すると体感温度も上がるため、エアコンの設定温度を無駄に上げ下げする必要がなくなり、結果的に電気代の節約につながります。扇風機の電気代は機種にもよりますが1時間あたり約1~1.5円程度なので、エアコンとの併用でもトータルコストは下がります。
こまめにオンオフをしない
「ちょっとコンビニまで」「30分だけ子どものお迎えに」そんな短時間の外出時、節約のためにエアコンを切っていませんか?実は、これが逆効果になっている場合があります。
エアコンは起動時に多くの電力を消費する傾向があります。そのため、30分~1時間程度の短時間外出なら、室温が大きく変化しない限り、つけっぱなしの方が電気代を抑えられる場合が多いんです。
帰宅後、冷え切った部屋を再び暖めるには大きなエネルギーが必要ですが、ある程度の温度を保っておけば、すぐに快適な状態に戻せます。「もったいない」と感じるかもしれませんが、長期的に見れば節約になりやすいでしょう。
古いエアコンなら買い替える
10年以上前のエアコンを使っている方は、思い切って買い替えを検討してみてください。近年のエアコンは省エネ性能が向上しており、古い機種と比べて10~20%程度の電気代削減が期待できる場合があります。
確かに初期投資は必要ですが、電気代の節約を考えると結果的に少ない負担になることも珍しくありません。さらに、最新のエアコンは快適性も向上しているため、生活の質も同時にアップできます。
以上、エアコン暖房の電気代を節約する8つのワザをご紹介しました。どれも今日から実践できる簡単な方法ばかりなので、ぜひ試してみてくださいね。
エアコンの電気代節約!他の暖房との組み合わせ

エアコン暖房だけで部屋全体を暖めようとすると、どうしても電気代が高くなってしまいます。そこでおすすめなのが、他の暖房機器を組み合わせる方法です。
局所的な暖房で体感温度を上げれば、エアコンの設定温度を下げられるため、トータルの電気代節約が期待できます。ここでは、効果的な4つの組み合わせをご紹介します。
エアコン×こたつ
こたつとの組み合わせは、冬の節約術の定番です。こたつで下半身を直接暖めることで、エアコンの設定温度を2~3℃下げても十分快適に過ごせます。
こたつの消費電力は弱運転で約100W、強運転で約200~300W程度で、エアコンの暖房運転(約600~1,000W)と比べると大幅に少ないのが特徴。リビングでテレビを見たりくつろいだりする時間が長い方には特におすすめです。
エアコン×電気カーペット
電気カーペットは足元を直接暖めるため、体感温度が上がります。床からの冷えを防げるので、エアコンの設定温度を下げても寒さを感じにくいのが大きなメリットです。
消費電力は畳数により異なり、1畳用で約200W、2畳用で約400W、3畳用で約500~700W程度が目安です。エアコンの暖房と併用することで、効率的な節約が可能になるでしょう。
エアコン×石油ファンヒーター
石油ファンヒーターは立ち上がりが早く、部屋を素早く暖められるのが特徴。朝起きた時や帰宅直後など、急いで部屋を暖めたい時にエアコンの補助として活用すると効果的です。
石油ファンヒーターの電気代は燃焼時約10~30Wと非常に少なく、1時間あたり約0.3~0.9円程度。ただし、別途灯油代が必要で、トータルコストは電気代と灯油代を合わせて考える必要があります。
エアコンが設定温度に達するまでの時間を短縮できるため、結果的に節約につながる場合も多いです。
エアコン×電気ストーブ
電気ストーブは狭い範囲をピンポイントで暖めるのに適しています。デスクワーク中の足元や、脱衣所での着替え時など、スポット暖房として活用するとエアコンの負担を軽減できます。
消費電力は種類や設定により約400W(弱)~1,000W(強)程度です。短時間の使用であれば、エアコンの設定温度を下げることでトータルの消費電力を抑えられます。
以上の組み合わせを上手に活用することで、快適さを保ちながら暖房費を削減できます。どれも身近な暖房機器なので、今すぐに始められるのがうれしいポイントですね。
家の断熱性能が電気代に与える大きな影響とは?

エアコンの使い方次第で電気代の節約効果は得られますが、実はもっと根本的な問題があります。それが「家の断熱性能」です。
どんなに設定温度を調整しても、どんなに他の暖房機器を併用しても、家自体の断熱性能が低ければ暖房費の削減は難しいのが現実。その理由は、せっかく暖めた空気がどんどん外に逃げていってしまうからです。
快適さを保つためにエアコンがフル稼働を強いられるため、どんなに使い方を工夫しても根本的な解決にはならず、「頑張って節約しているのに、なぜか電気代が高いまま…」という状況が続くことがあるのです。
断熱性能の違いで電気代がこんなに変わる
断熱性能の違いがいかに大きな影響を与えるかを、具体的な数字で見てみましょう。以下の表は「住宅の建築時期別」の「年間冷暖房費」の違いを示したものです。
建築時期 | 断熱の状況 | 年間冷暖房費(目安) |
---|---|---|
昭和~平成初期 | 断熱材なし・薄い | 約12~15万円 |
平成中期 | 断熱材あり(基本) | 約10~12万円 |
平成後期~現在 | 断熱材あり(充実) | 約8~10万円 |
最新の高断熱住宅 | 断熱材あり(高性能) | 約7~9万円 |
特に注目したいのは「昭和~平成初期」と「平成後期~現在」の冷暖房費の差です。年間で約4~7万円の違いがあり、これを10年間で計算すると40~70万円程の差になります。
※上記表はおおよその概算値です。実際の冷暖房費は、建物の特徴・立地条件・使用する設備機器・家族構成・電気料金プランなどによって変わります。
断熱性能が低い家の特徴をチェック
あなたの家の断熱性能は大丈夫でしょうか?以下の項目に当てはまるものが多いほど、断熱性能に問題がある可能性が高くなります。
- 冬場、窓際に近づくとひんやりする
- 床が冷たくて、スリッパなしでは歩けない
- 廊下や脱衣所、お風呂が異常に寒い
- 朝起きるとリビングが冷えすぎている
- 結露がひどく、窓がびしょびしょになる
- 暖房をつけてもなかなか部屋が暖まらない
3つ以上当てはまる場合は、エアコン暖房の使い方を工夫するだけでは限界がありそうです。
冬と夏で実感する断熱の重要性
断熱性能の低さは、冬の暖房費だけでなく夏の冷房費にも直結します。夏は外部の熱が室内に伝わりやすく、冬は室内の暖かい空気が外部に逃げやすくなります。
「夏も冬も電気代が高い」「1日中エアコンを切れない」という状況なら、使い方による節約の工夫よりも、断熱性能の改善が根本的な解決になると考えます。
もちろん節約ワザにも効果はありますが、断熱性能の改善には、より大きな節約効果が期待できるでしょう。
断熱リフォームで電気代節約と快適性UPを両立

エアコン暖房の節約では限界があると感じている方に「断熱リフォーム」という解決策があります。断熱性能を高めることで、暖房の効率が向上し、電気代節約と快適性UPが同時に実現できるんです。
ここでは、断熱リフォームの主な箇所とその効果、そして施工の優先順位について解説します。
断熱リフォームの主な箇所&効果
床下の断熱
床下の断熱リフォームは、足元の冷えを解消する最も直接的な方法です。冬場、「床が冷たくてスリッパなしでは歩けない…」と感じている方には特に効果的で、床面の温度を大幅に改善することができます。
床下に断熱材を追加することで、外気の冷たさが室内に伝わるのを防ぎ、エアコンの暖房効率も向上するでしょう。足元が暖かくなると体感温度も上がるため、設定温度を下げても快適に過ごせるのが大きなメリットです。
壁の断熱
壁の断熱リフォームは、外気の影響を受けやすい住宅の「外皮」部分を強化する施工です。特に北側の壁や、風当たりの強い面では断熱効果を実感しやすく、室温を一定に保ちやすくなります。
壁の断熱は効果が高い一方で、既存の壁を解体する必要があるため大掛かりな工事となります。そのため、費用も他の箇所と比較して高くなる場合が多いでしょう。
間取り変更や大規模なリノベーションと併せて実施する場合には効率的ですが、単独での実施は、費用対効果のバランスを考えて検討することが大切です。
窓の断熱
窓は家の中で最も熱の出入りが多い箇所で、断熱リフォームで高い効果が期待できます。冬場に窓際に近づくと「ひんやり」する経験がある方は多いはずですが、これは窓からの冷気が原因です。
窓の断熱リフォームには以下のような方法があります。
- 内窓(二重窓)を設置する
- 断熱性能の高いガラスに交換する
- 窓枠の断熱改修を行う
特に内窓の設置は効果が高く、暖房の効きが格段に良くなり、結露も大幅に減少します。
天井の断熱
暖かい空気は上昇する性質があるため、天井の断熱は冷暖房効率に大きく影響します。天井裏に断熱材を追加することで、せっかく暖めた空気が天井を通じて屋根裏に逃げるのを防ぎ、熱を室内に閉じ込めることができます。
特に2階建て住宅の場合、天井断熱によって2階の温度環境が大きく改善されます。夏は涼しく、冬は暖かく過ごせるようになり、エアコンの使用時間も短縮できるため、電気代の節約効果も期待できるでしょう。
断熱リフォームの優先順位は?

断熱リフォームを検討する際は、限られた予算で最大の効果を得るために、優先順位をつけることが重要です。
一般的には熱の出入りが最も多い窓から始めて、次に床下、天井、壁の順がよく推奨されますが、お悩みの内容によって異なります。たとえば、足元の冷えが主な問題の場合は「床下断熱」を、2階の寒さが気になる場合は「天井断熱」を優先するといいでしょう。
また、最適な施工順序は、家の構造や築年数、お住まいの環境によっても変わるため、専門会社による現地調査を受けることをおすすめします。
一度施工すれば将来に渡って効果が続くので、快適な室温を保ちたい方にとって、断熱リフォームはとても有効な投資といえるでしょう。

まとめ:節約ワザと断熱リフォームで快適な冬の暮らし

エアコン暖房の使い方で電気代の節約は可能ですが、家の断熱性能が低いと根本的な解決にならないことがご理解いただけたでしょうか。我慢せずに暖房費を抑えるには、エアコンの効率的な運用と家の断熱性能向上の両方が重要なのです。
まずは今日からできるエアコンの節約ワザを実践しつつ、断熱リフォームも合わせて検討することで、快適で経済的な冬の暮らしを実現できるはずです。
2025年は補助金で断熱リフォームがお得にできる
2025年は断熱リフォームの補助金制度が充実しており、条件を満たせば工事費用の一部が補助されます。補助金制度は申請期間と予算枠に限りがあり、期限内でも早期に受付終了することもあるため、早めの検討がおすすめです。
「エアコン暖房の電気代の高さを根本から解決したい」とお考えの方は、この機会をぜひ活用してみてください。
補助金制度の詳細が気になる方には、下記の記事が参考になります。
まずは無料調査から始めてみませんか?
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現在の断熱状況を正確に把握することで、本当に必要な工事箇所や期待できる節約効果がはっきりと見えてきます。「毎月の電気代が高くて困っている」「エアコンを消すとすぐに部屋が寒くなる」といった悩みの原因もわかるでしょう。
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快適で省エネな住まいへの第一歩は、専門家による正しい現状把握から始まります。「いきなりの断熱工事は不安かも」「まずは現状を知りたい!」という方でも、ぜひお気軽にご相談ください!