「2階に上がるとサウナのように暑い」
「夜になっても2階が冷えず、寝苦しい」
「1階はまだしも、2階のエアコンは常に全開」
こうした悩みを抱える方は、関西地方では特に多いのではないでしょうか。京都の盆地気候、大阪の都市部のヒートアイランド現象など、関西特有の厳しい夏の暑さに、住宅の2階部分の温度問題が加わることで、電気代の高騰に悩む家庭が増えています。
この問題の多くは、実は屋根裏(小屋裏)にこもった熱気が原因です。そして、その解決策として最も効果的なのが「天井断熱」なのです。
私たちヤマト産業は、京都で30年以上の実績を持つ断熱リフォーム専門店です。600件を超える施工実績と複数の大手ハウスメーカーでも採用された確かな技術力を持ち、関西の気候や住宅の特性を熟知しています。特に天井断熱においては、最新の工法と関西の気候に適した断熱材を使用し、1日で施工を完了させる効率的な施工を実現しています。お客様からは「2階のエアコン設定温度を4度上げても快適」「電気代が30%も削減できた」など、多くの喜びの声をいただいております。
今回は、関西を基盤として30年以上お仕事をさせていただいている当社の知見を活かして、夏の電気代対策を天井断熱で実現する方法をご紹介します。
も く じ
Toggle屋根裏は60度!?関西の夏の2階が暑い理由

真夏の京都の住宅では、屋根裏の温度が60度を超えることも決して珍しくないのは、ご存じでしょうか?特に築20年以上の住宅にお住まいの方は、その理由をぜひ知っておいて下さい。
衝撃の事実!屋根裏の温度は60℃超え
真夏の炎天下、家の屋根裏は60℃以上になることがあります。これは、低温サウナと同じレベルの温度…。
ちなみに屋根の表面温度にいたっては70℃以上となるので、目玉焼きが焼けるほどなのです。実際、屋根の上で卵を割ると固まるという実験動画も話題になりましたね。
特に京都のような盆地は最悪です。周りを山に囲まれているため、熱い空気が逃げられず、まるで巨大な圧力鍋のような状態になりますから、たまりません。大阪の都市部も、コンクリートに囲まれ、その照り返しで熱が逃げにくくなっているわけです。
2階が「天然の電気ストーブ」になる!?
ここで恐ろしい事実をお伝えします。
熱は上に上がるという物理法則により、1階の熱も2階に集まってくるんです。さらに、屋根裏の60℃の熱が天井を通じて2階に降り注ぎます。
つまり、2階は上からも下からもサンドイッチ状態で、熱の攻撃を受けることになります。
寝室が2階にある方は経験があるかもしれません。寝入るときだけエアコンをタイマーでつけても、エアコンが切れれば、途端に寝苦しくなります。それは、屋根裏の温度が十分に下がっておらず、夜になっても40度以上あることも珍しくないからなんです。
そうなれば、天井は巨大な電気ストーブのようになり、寝室に熱を放射し続けます。電気代節約のために、一晩中、エアコンをつけたくない人は多いと思いますが、エアコンが切れたとたん、汗だくになって目が覚めるのはそうした理由からです。
電気代が爆上がり!エアコンが効かない悪夢
そもそもエアコンが効きにくい!と感じている方も多いでしょう。「いくら温度を下げても涼しくならない」というお客さまの話を聞いたこともあります。
実は、1階の熱と屋根裏の熱のサンドイッチ状態の2階は、1階に比べて、およそ3倍の電力を消費するといわれます。たとえば、1階のエアコンの設定温度は、26℃で快適であっても、2階のエアコンは設定温度20℃でもなお暑く感じるほどなのですね。
電力にすると、同じ快適さを得るのに3倍消費しているということです。その差をざっくり電気代に換算すると、月に1万円以上になるので、家計にとっては膨大な出費となってしまいます。これだけ物価が上がっている中、夏の電気代消費量が上がると、苦しいですよね…。
関西の住宅あるある!あなたの家は大丈夫?
関西の築20年以上の住宅の多くは、残念ながら「暑さ対策が不十分」な時代に建てられています。特に以下のような特徴を持つ住宅は要注意です。
断熱材がほぼ存在しない!?
20年前の建築基準では、断熱性能に関する規制が今ほど厳しくありませんでした。そのため、多くの住宅で、以下のような建物構造で建てられた可能性があります。
- 天井の断熱材がわずか5cm程度(現在の基準の半分以下)
- 最悪の場合、断熱材が全く入っていないこともある
- 断熱材が入っていても、性能が低いため、経年劣化で断熱材がへたって薄くなっている
実際に私たちが天井裏を覗くと、木材がむき出しになっているケースも珍しくのです。
瓦屋根の伝統的な家は「蓄熱暖房」状態
関西には地区50年を超える美しい瓦屋根の住宅が多く残っていますが、性能面では、現代の夏場に適していません。
- 重たい瓦は熱を蓄えやすい性質があります
- 日中に蓄えた熱を夜間もじわじわ放出し続けます
- 特に黒や濃い色の瓦は、表面温度が80℃以上になることもある
まるで屋根全体が巨大な蓄熱暖房器のような状態になってしまうからです。
天井断熱リフォームという解決策
多くの方が「うちはそんなに古くないし…」「エアコンで何とかなっている」と思われています。でも、一度確認してみてください。
- 真夏の2階、エアコンを切ると何分で暑くなりますか?
➡ 30分以内だと危険信号 - エアコンをつけていても夜中に暑くて目が覚めることはありませんか?
➡ かなり危険信号 - 1階と2階でエアコンの設定温度に差はありませんか?
➡ 4度以上あるなら危険信号
もし心当たりがあれば、真夏の昼間(できれば午後2時頃)に屋根裏を覗いてみてください。懐中電灯を持って、天井の点検口から顔を出すだけでも、その暑さにクラクラするはずです。
このまま放置すると危険なリスクが…
このまま2階の暑さを我慢し続けると、以下のような深刻なリスクが待っているかもしれません。
- 熱中症で救急搬送:
高齢者や子どもは特に危険 - 不眠症で体調崩壊:
夜間の暑さで睡眠の質が低下 - 電気代地獄で家計が火の車:
月1万円以上の無駄な出費
実は、こうした問題を抱える住宅こそ、天井断熱リフォームで劇的な改善が期待できるのです。
天井断熱とは、屋根裏の熱が部屋に伝わらないよう、天井の上に高性能な断熱材を施工する方法です。これにより、以下の効果が期待できます。
- 屋根裏の60℃の熱をシャットアウト
- 2階の室温が3〜5℃低下
- エアコンの効きが格段に向上
- 電気代が20〜40%削減
しかも、たった1日の工事で、あなたの家は別世界のように快適になります。
こうしたお話をすると「屋根断熱とは違うの?」と聞かれることがありますが、そうなのです。天井断熱と屋根断熱は異なる施工になります。まずはその辺りから、簡単にお伝えしますね。
天井断熱と屋根断熱の違い|関西の住宅に適した選択

現代の木造住宅における断熱構造には、主に「天井断熱」と「屋根断熱」の2つの方法があります。
区分 | 天井断熱 | 屋根断熱 |
---|---|---|
断熱材の位置 | 天井裏の床面 | 屋根の裏側(屋根下地) |
施工費用 | 比較的安価 | 高め(材料・施工手間) |
効果の範囲 | 居室の熱遮断 | 屋根裏を含めた全体断熱 |
適した住宅 | 小屋裏を使わない家 | 勾配天井・ロフトのある家 |
関西の一般的な木造住宅では、コストパフォーマンスに優れた天井断熱が最もよく採用されています。特に築年数の経った住宅のリフォームには、天井断熱が効果的です。
天井断熱の仕組みと効果|断熱材+換気のダブル対策が肝!

天井断熱とは、天井の上に断熱材(グラスウール、セルロースファイバーなど)を敷き詰め、屋根裏の熱が部屋に伝わらないようにする方法です。
天井断熱の効果を高める4つの重要ポイント
天井断熱で最大限の効果を得るためには、以下の4つのポイントが重要です。
1. 断熱材の厚みと性能|ケチると後悔します
適切な厚みが命です。薄い断熱材では、真夏の暑さを防ぎきれません。
- 推奨される厚み:
最低でも15cm以上(できれば20cm以上) - 高性能断熱材を選ぶ:
JIS規格の高い熱抵抗値を持つ製品 - 関西の気候に適した素材:
高温多湿に強いグラスウールやセルロースファイバー
断熱材の厚みは、快適に夏を過ごすため、もっとも重要です。たとえるなら、薄い毛布1枚で真冬を過ごすようなもの。厚手の布団(高性能断熱材)でしっかり覆うことが大切です。
2. 隙間なく施工|1mmの隙間も許さない
どんなに高性能な断熱材でも、隙間があれば効果は半減します。
- 隙間から熱が侵入:
わずか1cmの隙間でも、そこから熱気が流れ込みます - プロの技術が必要:
天井裏は複雑な構造で、素人施工では隙間だらけになるので「要注意」 - 当社(ヤマト産業)の施工法:
経験豊富な職人が、配管周りや壁との接合部まで徹底的に埋めます
ダウンジャケットのファスナーを開けたまま着ても、風が入り込んで寒いですよね。すき間を作らないプロの施工で、初めて本来の性能を発揮します。
3. 気密処理の徹底|見えない部分こそ重要
断熱材の周辺の気流止め処理が、長期的な効果を左右します。気流止めとは、断熱材の端部に空気が流れないようにする処理のことで、空気の流れがあると、せっかくの断熱材も意味がなくなるため、必要な処理になります。
これは夏だけでなく、冬にも効果テキメンで、暖かい空気が逃げるのを防ぎ、京都の寒い底冷え対策にも非常に効果的。
4. 適切な換気との組み合わせ|断熱と換気は車の両輪
断熱だけでは不十分。屋根裏の換気と組み合わせることで効果が倍増します。外からの断熱だけでなく、内側にたまった熱を逃がしたり、循環することで、湿気対策や、断熱材の保護など様々なメリットがあります。
- 熱気の排出:屋根裏に溜まった熱を外に逃がす
- 湿気対策:結露やカビの発生を防ぐ
- 断熱材の保護:適切な換気で断熱材の劣化を防ぐ
換気扇や自然換気口を適切に配置することで、断熱材は本来の性能を長期間維持できます。
これら4つのポイントを全て満たすことで、天井断熱は最大限の効果を発揮し、快適な住環境と省エネを実現します。
効果的な天井断熱対策4選|関西の夏を快適に!

1. 天井断熱材の強化
古い住宅では、断熱材が薄く劣化していることも多く、リフォームによって新たな断熱材を追加することで、断熱性能が大きく改善されます。関西の住宅では、以下のような断熱材の強化が特に効果的です。
- 高性能グラスウール:
従来の10倍以上の断熱性能を持つ製品も登場しています - セルロースファイバー:
吸放湿性があり、関西の高湿度環境にも適しています - 既存断熱材の上に追加施工:
既存の断熱材を撤去せず、その上に新しい断熱材を重ねることで効果を倍増
2. 屋根裏換気扇の設置
温度センサー付きの換気扇を設置することで、屋根裏の熱気を外へ排出。外気との温度差を解消し、断熱材の効果をさらに引き出します。関西の夏では、以下の設定が効果的です。
- 屋根裏温度が45℃以上で自動運転開始
- 夜間も必要に応じて運転し、熱帯夜でも涼しさを保持
- 消費電力は月数十円程度で、コスト以上の効果が期待できます
3. 棟換気や軒換気の導入
自然換気を促進する「通気層」の設置と合わせて、棟換気・軒換気を導入することで、湿気と熱気を逃がす仕組みが機能します。京都の町家などの伝統的な建築でも活用されてきた、日本の気候に適した換気方法です。
4. 遮熱塗料との併用(オプション)
屋根に遮熱塗料を塗布することで、そもそもの屋根表面温度を下げることができます。これにより、屋根裏の温度上昇を抑制し、天井断熱との相乗効果が期待できます。
天井断熱リフォームの具体的な節約効果

当社の施工事例から、天井断熱リフォームによる電気代節約効果を具体的な数字でご紹介します。
事例1:京都市内の築20年2階建て住宅
- リフォーム前の夏季(7〜9月)2階エアコン電気代:約28,000円/月
- リフォーム後の夏季(7〜9月)2階エアコン電気代:約18,000円/月
- 削減効果:約36%の電気代削減
お客様の声:
毎年夏になると2階が地獄のように暑く、子供部屋のエアコンは24時間つけっぱなしでした。天井断熱工事後は、エアコンの設定温度を4度も上げられ、それでも以前より涼しく感じます。2階に上がっても『む〜っ』とする暑さがなくなり、家族全員が2階で快適に過ごせるようになりました。正直、こんなに変わるとは思っていませんでした!
S様・40代
事例2:大阪府の築30年木造住宅
- リフォーム前:2階寝室が暑く、夜中もエアコン必須
- リフォーム後:就寝時にエアコンを切っても朝まで快適
- 電気代の変化:夏季の電気代が約30%削減
お客様の声:
築30年の家で、特に2階の寝室が暑くて、夏は寝れないくらいでした。天井断熱と換気扇の設置をお願いしたところ、別の家かと思うほど涼しくなりました。以前は朝まで冷房をつけていましたが、今は寝る前に1〜2時間つけるだけで朝まで快適です。電気代も大幅に下がり、投資した費用は2年で回収できそうです。
M様・60代
事例3:滋賀県の3階建て住宅
- リフォーム前:3階がサウナ状態、エアコン2台でも冷えない
- リフォーム後:エアコン1台で十分、設定温度も28度で快適
- 電気代削減効果:約40%の削減
お客様の声:
3階建ての我が家は、最上階が本当に暑くて、エアコンを2台稼働させても焼け石に水でした。ヤマト産業さんに相談したところ、天井断熱と屋根裏換気の組み合わせを提案していただき、施工後は劇的に改善されました。今では28度設定でも十分涼しく、電気代が40%も削減できたことに驚いています。施工も1日で終わり、生活への影響もほとんどありませんでした。
T様・50代
ヤマト産業の天井断熱リフォームの特徴

私たちヤマト産業は、京都で30年以上、600件を超える施工を重ねてきました。ここで、当社の天井断熱リフォームの特徴についてお伝えさせてください。
1. 関西の気候に最適化された施工
関西地方の高温多湿な気候を熟知した当社は、その地域特性に合わせた断熱材の選定と施工方法を採用しています。特に京都の盆地性気候や大阪のヒートアイランド現象を考慮した、最適な断熱設計をご提案します。
2. わずか1日で施工完了
天井裏での作業が中心となるため、お客様の生活空間への影響を最小限に抑えた施工が可能です。ほとんどの場合、朝から始めて夕方には完了するため、暑い夏でもすぐに効果を実感いただけます。
3. シロアリ対策・湿気対策も同時に実施
床下や天井裏の点検時に、シロアリや湿気の問題も同時にチェック。必要に応じて防虫・防湿対策も併せて行うことで、住宅の長寿命化にも貢献します。
4. 断熱性能の数値化と保証
施工前後でサーモカメラによる温度測定を行い、断熱効果を数値で確認いただけます。また、5年間の施工保証により、安心してお任せいただけます。
よくある質問(Q&A)

Q1. 天井断熱だけで本当に効果がありますか?
A. はい、天井断熱は2階の暑さ対策に最も効果的な方法の一つです。ただし、最大の効果を得るためには、適切な断熱材の選定と、換気対策の併用が重要です。当社では、お客様の住宅に最適な組み合わせをご提案します。
Q2. 工事中は家にいられますか?
A. はい、天井裏での作業が中心となるため、普段通りの生活をしていただけます。ただし、点検口付近での作業時には、一時的に該当箇所を避けていただく場合があります。
Q3. 冬場の効果はどうですか?
A. 天井断熱は冬場の暖房効率向上にも大きく貢献します。暖かい空気が上昇して逃げるのを防ぐため、暖房費の節約にもつながります。年間を通じて快適な住環境を実現できます。
Q4. 費用はどのくらいかかりますか?
A. 住宅の広さや現在の断熱状態により異なりますが、一般的な2階建て住宅(延床面積100〜150㎡)の場合、30〜50万円程度が目安です。補助金の活用により、実質負担を軽減することも可能です。
Q5. 補助金は使えますか?
A. はい、国や自治体の断熱リフォーム補助金が利用可能な場合があります。当社では補助金申請のサポートも行っておりますので、お気軽にご相談ください。
天井断熱と併せて効果的な夏の電気代節約法

天井断熱リフォームの効果をさらに高めるために、以下の対策も併せておすすめします。
2階の窓への遮熱対策
2階の窓は直射日光を受けやすく、熱の侵入口となります。遮熱フィルムや外付けブラインドの設置により、さらなる省エネ効果が期待できます。
日中は2階のドアを閉める
階段を通じて1階の冷気が2階に上がり、2階の熱気が1階に下りるのを防ぐため、日中は階段のドアを閉めておくことをおすすめします。
夜間の換気を徹底活用
関西でも明け方は比較的涼しくなります。この時間帯に2階の窓を開けて換気することで、室内の熱気を効率的に排出できます。
補助金を活用したお得な天井断熱リフォーム
天井断熱リフォームには、以下のような補助金制度が利用可能です(2025年度の例)。
- 国土交通省の「住宅省エネ2025キャンペーン」
- 京都府・大阪府などの各自治体の独自補助金
- 固定資産税の減税措置
当社では、これらの補助金申請のサポートも行っており、お客様の費用負担を軽減するお手伝いをしていますので、お気軽にお問い合わせください。

まとめ:天井断熱で関西の夏を快適に、そして賢く節約

関西の夏の2階の暑さは、「天井断熱」で根本から解決することができます。屋根裏の熱を効果的に遮断することで、エアコンの効きが格段に良くなり、電気代の大幅な削減が可能になります。
さらに、天井断熱の効果は夏だけでなく、冬の暖房費削減にもつながるので、一石二鳥。つまり、一度の投資で一年中の光熱費削減効果が期待できるのです。
暑い夏が本格化する前に、ぜひヤマト産業の天井断熱リフォームをご検討ください。経験豊富なスタッフが、お客様の住宅に最適な断熱プランをご提案いたします。